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万城目学さんの「鴨川ホルモー」です。
発売された当時、本の雑誌上半期第3位に選ばれていながら、マイナーな出版社のためか、うちの近くの本屋にはどこにも置いてなかった。こんなに面白いのに、今ひとつ広がらない。そんな不遇な?環境にありながら、私のような熱烈なファンを獲得してじわじわと人気を博していったのがこの作品だった。


《あらすじ/文庫裏表紙より》
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。


いやあー、すっごく面白い。新感覚の小説だった。

まずは「ホルモー」っていったい何?だろうと探りながら読み進めていると、いつのまにかぐいぐい引き込まれていくんだけど、ホルモーそのものの設定の奇想天外さと歴史や地理的要素を絡める巧みさとともに、それぞれのキャラの本当の思いがだんだんと見えてくるなんとも秀逸な展開。
そこに京都というまちの奥深さがお話を包み込み、青春小説!と唱うだけのことはある人間関係の味わいが絡み合って、最後はジーンと心にあたたかく響く、もうなんとも感嘆の傑作です。

不思議な世界を紡ぎ出す発想力の素晴らしさは当然ながら、それをわかりやすい文章でしっかり伝えてくれる筆力と、リズミカルにテンポ良くはっちゃけながらも見事に着地する構成力が合わさって、素晴らしいエンターテイメントに仕上がっている。
さらに端々の微妙の懲り方がまたたまらないモノがある。

とにかく好きだ。
たぶん京都に住んでいたらもっと楽しめるんだろうなぁな作品。

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2012.03.02 | 万城目学 | トラックバック:(0) | コメント:(0) |












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