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神奈川県知事である黒岩祐治さんの「地産地消のエネルギー革命」です。

元キャスターであり、ジャーナリストの黒岩さんは、2011年4月の知事選挙で「神奈川県からエネルギー革命を興す」ことを旗印に、「脱原発」を訴え、「太陽光発電/四年間で200万戸分のソーラーパネルを!/夏の需要に間に合わせ5万~15万戸分を!」との一点突破型のマニュフェストを唱えて知事選に当選した。

知事となった彼の口癖は、「圧倒的なスピード感」となり、さらに「想像を絶する圧倒的なスピード感」へとバージョンアップしていく。

本書は、大きく3つの内容で構成されている。

はじめに、神奈川県知事として進める「エネルギー革命」の中身を語っている。

脱原発」と「太陽光発電」を掲げて当選した選挙時の思いから、知事となって、早速、夏の冷暖房需要に間に合わすための「太陽光発電」の補正予算を組み、「かながわソーラープロジェクト」を稼働させ、実現する手段として「神奈川ソーラーバンク構想」を訴え、「神奈川スマートエネルギー構想」へと展開していく政策を解説している。
確かにスピード感が際だっている。

神奈川県約400万世帯の半分にあたる200万戸に普及するという目標値を掲げて、自己負担なしでもつけられるようにと「ソーラーバンク構想」を立案する。
この素早い動きに反応したのがソフトバンクの孫正義氏である。
すぐに「黒岩祐治を男にするために全力でサポートしたい」と動き出す。メガソーラー推進のための知事連合の提案をするのだ。
神奈川県を含む四県への孫氏によるプレゼンではじまった知事連合の自然エネルギー協議会は、35府県の連合になり、2011年7月には「秋田宣言」をまとめるにいたる。

その後、8月には再生可能エネルギー特別措置法」が成立し、再生エネルギーの普及を支える制度的な裏付けが徐々に整いはじめた。
太陽光発電からスタートした政策は、「創エネ・省エネ・蓄エネ」の政策パッケージによる地産地消のエネルギー政策「かながわスマートエネルギー構想」へと展開されていく。エネルギーで革命が起きる。しかもそれは、生活や産業に関連するまちづくりにつながるとの考えを政策として構築するものだ。

さて、本書の中盤は、エネルギー政策の動向と様々なタイプの再生エネルギーの最前線と可能性、蓄電やスマートグリッドなどの省エネ・蓄エネの技術革新と政策の動きについてまとめている。

さすがに元ジャーナリストだけあって、要領よくまとめられている。
内容的には、他の再生エネルギー関連の著作と共通するものであって目新しくはないが、太陽光発電とともに、省エネ・蓄エネの分野では、要所で神奈川県として実際に進めている政策が盛り込まれているので、説得力はある。

例えば、電気自動車(EV)の蓄電池を家庭用に再利用する「蓄電プロジェクト推進事業」や、EVユーザーと充電インフラ事業者を県が仲介者となってつなぐ「EVサポートクラブ」の設立、エネルギーの供給側から需要側までの総合的な社会システムの中にスマートグリッドやEVなどの最先端技術を投入して新しい都市マネジメントの形を横浜市と民間五社が実際の市民生活の中で実証していく「横浜スマートシティプロジェクト」、パナソニックが藤沢市と展開する「Fujisawa サスティナブル・スマートタウン構想」などである。

本書の最後には、地産地消のエネルギー革命によって、今後、都市が、社会がどのように変わっていくのかを予測し、県知事としての意気込みを語っている。

特に、コンパクトシティの推進により、都市への人口集積が他国(特にアジアなど)とは違う形で進む一方で、インフラの更新需要が起こるこれからの日本において、エネルギーがボトルネックとなることを指摘し、それを解決するのがスマートシティであるとする。
それは、エネルギーからはじめて、行政、交通、教育、医療、水道などのサービスに波及させ、効率化していくもので、民間資本の導入を誘引する魅力ある都市づくりが重要であるとしている。

さらに、21世紀の産業は、社会問題を解決するソリューション型の産業が発展するとし、「環境エネルギー産業」と「ライフイノベーション産業(医療、介護、健康など)」という二つの産業クラスターを形成したいとしている。
めざすのは、「住めば住むほど環境がよくなり、健康になる街づくり」だとする。そのハードウエア、インフラストラクチャーこそがスマートシティ構想であるのだ。

国内では太陽光発電が大きくニュースになり、動きが活発だが、量産化によるコストダウンへの期待と買取価格とのバランスがまさに今調整されているところである。
ただ、地域における最適な形は、地域やライフスタイルによって違ってくるということを理解しないといけない。地域の状況を踏まえてきめ細かに開発し、活用を図っていくことになり、そこに地域の自治体がエネルギー政策を積極的に展開していく意味がある。

地域で地域のエネルギー事情に即応した再生可能エネルギーを総合的に構築する、そんな地産地消のエネルギーが、新たな雇用を発生させるような仕組みを構築したいものである。それは地域の事情を熟知した地域の企業、住民、自治体が中心となる事業のはずであり、本題である「地産地消のエネルギー革命」の成果がそこにあると思う。

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2012.04.16 | 地域づくり | トラックバック:(1) | コメント:(0) |












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まとめteみた.【「地産地消のエネルギー革命」 黒岩祐治】
神奈川県知事である黒岩祐治さんの「地産地消のエネルギー革命」です。元キャスターであり、ジャーナリストの黒岩さんは、2011年4月の知事選挙で「神奈川県からエネルギー革命を興す

2012.04.15 23:56 | まとめwoネタ速suru

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