上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告 | トラックバック:(-) | コメント:(-) |

山崎ナオコーラさんの「『ジューシー』ってなんですか?」です。
文庫化にあたって「ここに消えない会話がある」が改題された。


とてつもなく傑作なのかもしれない。

カバー裏表紙に、「職場小説」って紹介されている。
確かに舞台は職場のデスクまわり。
なのに、なぜだかとても「詩的」なのだ。

毎日、新聞のテレビ・ラジオ欄の編集作業(校正や読み合わせなどで、ミスをしらみつぶしにチェックする)という地味な仕事をしている。恋人でも友だちでもない、立場も微妙に違う職場の同僚たち。
そこで交わされるなんでもないありふれた日常の職場での会話。
それはたいした意味もないようだし、なんだか曖昧であって、希少でも何でもなくて、いたってありふれている。

そこで登場人物は随所で真理を語りたがり、人生の決定的な出来事が何気なく綴られていてドキリとするのだが、それよりもその間にあるただ交わし合う会話の中にこそ、尊い何かが見え隠れしていて気持ちを揺する。

この感覚がまるで「詩」のようで、クセになる。

単調な仕事の中にもやりがいのある瞬間があり、仕事をしながらもささやかに人生に関わるような会話が生まれては消えている。

その曖昧で大切なものを表現することに彼女は見事に成功している。
山崎ナオコーラさん。なぜかとっても気になる作家さんである。

 にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

2012.03.30 | 山崎ナオコーラ | トラックバック:(0) | コメント:(0) |












管理者にだけ表示

トラックバック URL↓
http://patchxpatch.blog.fc2.com/tb.php/26-dfd6c0c3

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。