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西加奈子さんの「地下の鳩」です。
ピースの又吉さんが、テレビで紹介してましたね。


(文藝春秋HPより)
特別な何かを求め、人々はミナミに集う
大阪、ミナミの夜。キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作


大好きな西加奈子さんの作品なのだが、一話目の「地下の鳩」は、正直に言うと、面白くはなかった。

大阪ミナミの夜の街に生きるキャバレーの呼び込みとチーママの、自分をさらけ出せずにもどかしくも寄り添い合う、なんとも狂おしいお話だが、全体を包む閉塞感のようなものが読んでいて苦しい。
それは夜の街に棲息する人々の、懸命で不格好な生き様をある意味見事に表現しているのだと思う。

だが、そういう雰囲気を醸し出す文章は、どんよりとリズム感もなく、私には登場人物の思考の癖や行動原理みたいなものに共感もできなくて、どうにもしんどい。
ただ、こういう世界観をも描き出せる西さんの幅の広さ、奥行きみたいなものはしっかりと感じられた。

もう一つ話「タイムカプセル」は、二人の話とシンクロしつつ、オカマバーのママ(ミミィ)の過去のトラウマを引摺りながら傷を癒しきれずに生きるちょっと重い話ではあるが、こちらはママの語り口や洞察に説得力があって、引き込まれるものがある。

どうもミミィがマツコデラックスさんのイメージとダブってしまって仕方がないのだが、故郷に忌まわしい過去を持ち、暗闇に生き、幸福とは言いがたい人生を歩んできたミミィが、投げやりにも卑屈にもならずまっすぐに自分の人生を見つめていく姿には感じるものがあった。

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2012.03.19 | 西加奈子 | トラックバック:(1) | コメント:(0) |












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「地下の鳩」西加奈子
大阪、ミナミの繁華街―。夜の街に棲息する人々の、懸命で不恰好な生き様に、胸を熱くする力作誕生。 表題作とそのアナザーストーリーにあたる「タイムカプセル」の二編収録。 表

2013.04.19 15:55 | 粋な提案

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