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外山滋比古さんの「思考の整理学」です。
これは、1983年に書かれた本であり、近年の驚くほどの売れ行きをみても、たいへんに長生きな書籍である。


学校は、先生と教科書に引っ張られて勉強する「グライダー人間」をつくるが、自己飛翔能力を持つ「飛行機人間」はつくらない。そんなこっちゃ、学校はダメだねとちょっと控えめに言っているのだろう。
そしてみんなは、飛行機能力を高めていけるような方向に思考能力を鍛えようね、という『創造的な思考の整理』を提案するエッセイである。

思考は「朝飯前」が良いよ、とか、アイデアは「寝かせて発酵」させよう、とか、頭をよく働かせるには「忘れる」ことが大切、でも価値観をしっかりしてないと大切なことを忘れるよ、とか、とにかく悩んでないで書いてみて推敲しようね、とか...創造的に考えるための頷けるノウハウがいろいろ語られている。
著者と対話するつもりで、行きつ戻りつしながら読んでいると、ちょっとした頭の体操にもなる。

もうずいぶんと古い本なので既に世に浸透している理論も多い。
そういう意味では、まあ当たり前かなと思う事柄もたくさん出てくる。それほど感動的に目からウロコのノウハウが目白押しというわけではない。
それでも、その内容は、いまだに普遍性を有していること自体が本書の素晴らしいところなのだろう。

これは、ハウツウ本ではなくて、あくまでもエッセイなのだと感じさせる。エッセイとしての言葉の美しさ、軽やかな自由さが読み物としても魅力的な、外山さんの個人的な観点から「創造的な思考の整理」を論じた散文なのである。

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2012.04.07 | 外山滋比古 | トラックバック:(1) | コメント:(0) |

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